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本感想<イギリス人アナリストだからわかった日本の「強み」「弱み」:2015年80冊目>

 

 

他国と比較してランキングは上だ。だから日本は素晴らしいという、最近の日本礼賛の番組を見ていてどことなく違和感を感じている中、この本にその理由が書いてあり読んでスッキリしました。

 

アナリストという職業柄、事実を客観的に分析しているぶん説得力がとてもあります。
著者のアナリスト時代に日本人のクライアント(一流企業社長)に提案したレポートに対してロジックない答えに苦労した話は、他人事じゃない感じがしました。

 

著者の本を読んでいると、改めて日本人はロジックに物事を考えることはできるものの、実際は慣習や周りに縛られて大きく変える行動まで移すことができない人が多いという印象を受けました。

 

でも、いざ抜本的にルールが変わることが決定した後は、勤勉さから一気に物事を進めることができるみたいです。

 

ゆえに舵を切るリーダーには高い能力が求められているように思います。著者の強い日本愛を感じるからこそ、

「あなたは日本人として日本を今後どうしていきたいの?」という大きな問いを受けているように感じました。

 

良本です。改めて日本の強み弱みってなんだろうと思った方は一読おすすめします。

 

<メモ>
・日本のGDPランキングが上位にある理由は人口の増加によるため
・勤勉さと技術力はあるが柔軟性にかける。
・非生産なことにも一生懸命頑張る
・事実を客観的に分析していくと日本のメディアの他国と比較して自国を絶賛するという分析手法にはおかしい。強み弱みを分析するにはかなりの検証が必要なはず。
・他国の多くの国民は他国からどう思われているか気にしていない

 

1章 確かに優秀な「日本人労働者」という強み
2章 長い会議が象徴する効率の悪さという伸び代
3章 数字を重視しない経営者という弱み
4章 面倒くさい文化は強みか弱みか
5章 インテレ層の知的レベル
6章 古いものと新しいものが共存しているという強み
7章 解決能力と強すぎる個人主義