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本感想<ハーバード・ビジネス・レビューBEST10論文―世界の経営者が愛読する 著:HBR編集部:2016年47冊目>

 

ハーバード・ビジネス・レビューBEST10論文―世界の経営者が愛読する

ハーバード・ビジネス・レビューBEST10論文―世界の経営者が愛読する

 

 

本書は世界中のエグゼクティブが注目し、経営学者に引用されてきた世界最古のマネジメント誌「ハーバード・ビジネス・レビュー」。 その100年近い歴史の中で時代を超えて支持されてきた「不朽の論文」10本を、HBR編集部が選定したものです。

 

私は、例えば「ブルーオーシャン戦略」など言葉の意味知っていたものの、誰がどういうことを背景に書いたことまでは知らなかったので読んでみました。

 

本書は次の10章で構成されています。

1章.イノベーションのジレンマへの挑戦(著:クレイトン・M・クリステンセン+マイケル・オーバードルフ)
2章.ブルー・オーシャン戦略(著:W・チャン・キムレネ・モボルニュ)
3章.自己探求の時代(著:ピーター・F・ドラッカー)
4章.マネージャーのしごと(著:ヘンリー・ミンツバーグ)
5章.バランス・スコアカードの導入インパクト(著:ロバート・S・キャプラン+デイビッド・P・ノートン)
6章.イノベーションの罠(著:ロザベス・モス・カンター)
7章.企業変革の落とし穴(著:ジョン・P・コッター)
8章.マーケティング近視眼(著:セオドア・レビット)
9章.戦略の本質(著:マイケル・E・ポーター)
10章.コア・コンピタンス経営(著:C・K・プラハラッド+ゲイリー・ハメル)

 

感想としては、内容理解ができなかったところが多かったな、というのが正直な感想です。その理由は内容の難しさも感じたのですが、それ以上に私自身のマネジメントの経験不足からくるものが大きな要因だと思いました。
(極端に言えば、サッカーをしたことない人に有名コーチがシュート技術の説明しても理解できないのと同じ感覚です)

 

私はMBAに行ったことはないのですが、もし、MBAでこういったマネジメントに関する授業があり、本書の内容について詳しい説明・解説があるのであれば是非行ってみたいなあと思いました。

 

特に、
2章.ブルー・オーシャン戦略(著:W・チャン・キムレネ・モボルニュ)
↑新しいサービス・事業を起こすときの参考として
3章.自己探求の時代(著:ピーター・F・ドラッカー)
↑今後のキャリア形成の参考として

9章.戦略の本質(著:マイケル・E・ポーター)
↑事業やプロジェクトの進め方の参考として
はとても興味深かったので深く理解をしたいと思いました。

 

マネジメントを志す人、学ぶ人にはオススメしたい本です。

 

<メモ>
1章.イノベーションのジレンマへの挑戦

・組織能力を決める3つの要因
 1.経営資源
 2.プロセス
 ⇒プロセスとは経営資源を商品やサービスという一段高い価値に変容させるための、相互作用、調整、コミュニケーションおよび意思決定のパターンを指す。
 3.価値基準

・持続的イノベーション・・・メイン事業の顧客がすでに価値を認めている技術を活用して、商品やサービスの機能・性能を向上させる持続的技術が原動力
 ↑ほぼ決まって業界のリーダー企業が実施している

・破壊的イノベーション・・・新しい種類の商品・サービスの導入によりまったく新しい市場を創造するもの

2章.ブルー・オーシャン戦略

レッドオーシャンとは、あらゆる既存市場のことを指す。
⇒プレーヤー全員がライバルを出し抜き、既存の需要のなかでより大きなシェアを獲得しようと努める
・ブルー・オーシャンとは、まだ存在しない市場を象徴している
⇒ブルー・オーシャンの多くは、既存市場の境界線を押し広げることでつくり出される

・ブルー・オーシャンは技術革新の産物ではない
⇒ブルー・オーシャンは既存のコア事業から生まれやすい。

・ブルー・オーシャン戦略は、コスト構造とバリュー・プロポジションが好循環を形成する時にのみ成立する
・ブルー・オーシャンは模倣者を寄せ付けない

3章.自己探求の時代

・自己の強みと信じているものは、たいていが見当違いである。
・何事かを成し遂げるのは、強みゆえである。

・フィードバック分析
 1.強みに集中すること
 2.強みをさらに伸ばすこと
3.無知の元凶ともいうべき知的傲慢を知り、正すこと
 4.成果の妨げ

・自分をマネジメントするためには、自己にとって価値あるものが何であるかについても知らなければならない
・強みと仕事の仕方が合わないことはあまりない。

・第二の人生
 1.文字通り第二の人生を始めること
 2.パラレルキャリアを持つこと
 3.ソーシャル・アントレプレナー

・知識労働者にとって、第二の人生を持つこと、しかも若いうちから持つことが重要なのには、もう1つ理由がある。
だれでも、仕事や人生で挫折することがあるからである。
そのような逆境が訪れた時、趣味を超えた第二の関心事が大きな意味を持つ

4章.マネージャーのしごと

・マネージャーのしごとの基本とは何か
 ・対人関係における役割
  ・看板的役割
  ・リーダー的役割
  ・リエゾン的役割
 ・情報に関わる役割
  ・監視者としての役割
  ・散布者としての役割
  ・スポークスマンとしての役割
 ・意思決定に関わる役割
  ・企業家としての役割
  ・妨害排除者としての役割
  ・資源配分者としての役割
  ・交渉者としての役割

5章.バランス・スコアカードの導入インパク

・バランス・スコアカードは、さまざまな戦略目標を首尾一貫した評価指標に落としこむ。

6章.イノベーションの罠

・高すぎるハードルと狭すぎる視野

 ・プロセス面の過ち:厳しすぎる管理
 ・組織面の過ち:弱すぎる連携と強すぎる組織の壁
 ・スキル面の過ち:弱すぎるリーダーシップとつたないコミュニケーション

・失敗を最小化することが成功のカギ

8章.マーケティング近視眼
 ・代替品が現れない製品はない

9章.戦略の本質
 ・トレードオフの関係・・・「あるものを増やすと、必ず別のものが減ることである」
 ・戦略は何をすべきかのみならず、これと同じくらい重要である「何をすべきでないか」を示す