❑感想
羽生さんの頭の考えを少しでも借用できればありがたいぐらいの気持ちで読んでみました。この本は羽生さんが将棋を極めるなかで大切にしている「直感」「読み」「大局観」のうち、「直感」について書かれた本です。
個人的な感想としては、達人の思考をきちんと吸収できたわけではないですが、
・一般的に経験を積むにつれ、「直感」と「大局観」の比重が高くなる
というのは将棋だけではなく、仕事でもスポーツでも共通して重要なことだと思いました。
書かれている内容はなるほど、と思う内容が多い一方で、これを読み手が例えば仕事や趣味でも「勝負事」で活かせるようにはすぐにはらないと思います。
本にも書かれている通り、「自分の型」を磨き続ける必要があります。
でも、そもそも仕事や趣味でも「自分の型」ってはっきり言える人は少ないのかなって
思います。(逆に言うとはっきり言える人は成果を上げている人かもしれないですね)
そういった意味では、この本には「自分の型」を築いていく上で参考になる情報がたくさん書かれています。
最後に余談ですが、本を読むと羽生さんの強さは次の式で表せるような気がしました。
「将棋の強さ」 =「将棋が死ぬほど大好き」 ☓ 「思考の柔軟さ」
何かを極めるのに好きって重要だなって改めて思いました。