著者の要点はざっくり下記4つだと思います。
・アダム・スミスの国富論とは「経済はすべての市場の自由に任せればうまくいく」金儲け市場主義の理由として使われているがそれは正しく使われてはいない。
国富論には独占市場がないこといった前提条件があることに注意が必要。
・現在の経済状況を丹念に調べ、その状況に応じた丁寧な対策を講じなければならない
国を豊かにする方法とは、すなわち国民生活を豊かにする方法なのであり、何よりもまず国民生活を豊かにしなければならない
・日本企業に300兆円のもの内部留保が貯まっているのに、バブル崩壊以降、サラリーマンの賃金は下がり続けていること
・従業員の生活を守るのは国と経営者の義務だ
最後に関してはそういう風になってくれたら有り難いですが、時代的には国や企業が個人を守ってくれはしない。だからこそ、しっかり自立しなくては!という方向に向かっているんじゃないかなと思います。