当たり前のことができない理由はねばちっこく継続できていないことが原因である、
というくだりから著者が考える「粘り」の必要性が説明されています。
継続力、粘着力こそ日本企業の独自能力としてトヨタ、キャノンなどが世代がかわってもやり続けている事例を紹介しています。
私は特にトヨタの改善マラソンが長期(何年もかけて)にわたって継続されていることに感心しました。
マクロ(組織・仕組み)とミクロ(個人)でのアプローチが説明してあります。
ミクロ部分について、個人の粘着力を高める10のポイントは実践していきたいと思います。
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1.夢や思いを大切にする
2.具体的な目標を設定する
3.目標に「日付」や「期限」を入れる
4.一定期間、集中して取り組む
5.弛緩をはさむ
6.「遊び感覚」を入れる
7.「成長実感」を得る
8.記録を残す
9.他人と比較しない
10.ポジティブに考える
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最後の締めくくりとして彫刻家、佐藤忠良さんの引用されている言葉はいいなあと思いました。
「田んぼ道を静かにコツコツと歩いてきた、走りもせず。止まりもせず」
つい、佐藤さんの自伝本を買いました。読んだら感想を書いてみようと思います。