エマジェネティックスはMicrosoftやIBM,インテルといった世界的企業で導入されているコミュニケーションツールです。
他人との円滑なコミュニケーションのためには、まずは自分の特性を知り、次に他人の特性を理解した上で行動することが重要みたいです。
本著のポイントとしては
どう思考するかというプロセスは、脳の特性によって全然異なることをまずは理解することです。
この前提があって、エマンジェネティックスは人間を「4つの思考スタイル」と「3つの行動スタイル」に分類しています。
「4つの思考スタイル」とそれぞれの特徴
コンセプト型(直感的・抽象的)
→創造的、アイデアが直感的に浮かぶ、いろいろ試してみる、夢は大きく、飽きっぽい
社交型(直感的・具象的)
→人間関係を重視、社会性を重視、人から学ぶことが多い、わからないことはまず人に聞く
ディティール型(論理的・具象的)
→実用性重視、新しい考え方に慎重、保守的
分析型(論理的・抽象的)
→明確な思考、数学に強い、分析することで学ぶ、論理的な問題解決、矛盾や納得できないことはトコトン追求したい
・分析型とディティール型の違いは?
全体像を捉えて、数字を客観的なデータとして分析するのが分析型。数字の進捗管理まで自分ですることに満足するのがディティール型。
・コンセプト型と社交型の違いは?
コンセプト型は自分の考えそのものに興味があり、社交型は自分の考え方が他人にどう影響を与えたかに興味がある。
「3つの行動スタイル」とそれぞれの強弱の意味
自己表現性・・・自分の感情を他人や世間に対してどれだけ発信したいか
強の人・・・とにかく活動的。思ったことを口にする。おしゃべり。目立ちたがり屋
弱の人・・・人の注目を浴びることが苦手。あまり目立ちたくないと思っている
自己主張性・・・自分の考えや意見を、他人にどれだけ受け入れてほしいか
強の人・・・自分の意見をどんどん主張し、他人にもそれを受け入れてほしいと思
う。競争心が強い。
弱の人・・・人との対立をできるだけ避けようとする。平和主義者なので、他人とぶ
つかるぐらいなら黙って従おうとする。周囲の人から温厚で人当たりが
いいとみられている。
柔軟性・・・他人の考えや意見を受け入れようとするかどうか
強の人・・・順応性が高く、どんな環境にも対応ができる。物事が変化することにも
抵抗がない。急な予定変更があってもそんなこともあるよね、と受け入
れることができる。そのかわりいろんな意見を取り入れるかわるに決定
が遅い
弱の人・・・自分の中に確固たるルールや秩序があるので、そこから外れることを嫌
う。確固たる自分の考えがあるので、他人の考えに左右されない。周囲
からは頑固な人とみられやすいが、決断のスピードが速い。
本著は読みながら自分はどのタイプかを分析してみた結果、私はコンセプト型で自己表現性は強。自己主張性は弱。柔軟性は強みたいです。
相手がどういった特性かを見抜くプロファイリングも書かれていますが、タイトルに書かれているような「一瞬で見抜く」までにはだいぶ訓練は必要だと思います。