仕事上、内部統制の理解が必要だったので本書を読んでみました。
内部統制ってそもそも何?というところからだったので、目的とそれを達成するための構成要素ぐらいは理解できました。
本屋にいくと内部統制関連の本は分厚い本が多いのですが、本書は薄く読みやすいので初心者にはオススメです。
【 内部統制の目的4つ】
・業務の有効性および効率性
⇒日常の業務が、事業活動の目的を達成するために効率的で効果的な仕組みで行われていること
・財務諸表の信頼性
・事業活動にかかわる法令等の遵守
・資産の保全
⇒資産の取得や使用、処分が正当な手続や承認のもとで適切に行われていること
【目的が達成されるためにすべき6つの基本的要素】
・統制環境
・リスクの評価と対応
・統制活動
経営者の命令や指示が適切に実施されていることを確保するために定める方針や手続き
・情報と伝達
・モニタリング(監視活動)
・IT(情報技術)への対応
<メモ>
1章 内部統制について議論する前に、これだけは知っておきたい
・会計不正の背後には必ず内部統制の不備がある
・リスクマネジメントとどうちがうのか
2章 これまで空白だった内部統制議論
・会計基準のあり方に問題はないか
・監査人の独立性を強化する
3章 内部統制とは何か
・内部統制が目指すもの
・何によって構成されているか
・経営管理ができているかどうか
・内部統制でライブドア事件は防げたか?
4章 業務を見えるかたちにする
・プロセスに注目する
・第三者に見えるかたちにする
・記録と保存
・業務プロセスと密接にかかわる情報システム
5章 導入時のコスト負担への対応
6章 だれがどのようにモニタリングするのか
・欠かせない内部監査部門
・監査役は内部統制の番人
・アメリカの監査委員会は何をしているのか
7章 財務報告にかかる内部統制監査
・財務報告にかかる内部統制監査
・内部統制監査報告書