簡潔に述べられていて面白かったです。出口さんの本にもありましたが、江戸時代は3代目以降、経済的に苦しい状態が続いていたわけですね。その1つに朱子学が影響していることを本書で学びました。
中国の明の時代でも、朱子学はあまり経済活動にいい影響を与えなかったそうです。
朱子学の中身を知りたくなりました。
<メモ>
・そもそもお金とは?
→金銀の預り証として発行されたのが始まり。信用が母体。
・国ではなく第三者の機関がお金を刷る仕組みにしたのは、国が主導でお金をすると、大量の紙幣を発行しインフレをおこし国が滅びるという歴史があったから
・ドルを発行しているのはFRB
FRBの理事会のメンバー大統領が指名するものの、FRBの出資者はすべて民間の金融機関・通貨発行権をめぐって、官と民は争ってきた。
・官僚機構の肥大化と軍事費の拡大→増税と民業圧迫→景気後退と貧困層の増大→農民暴動と軍の離反→王朝崩壊
・賃金も上昇し、庶民は家電やクルマを買い求め、株式や債券、土地に投資するようになった。ところがアメリカの輸出はピークを越えて、企業は売れ残った商品の在庫を抱え、収益もマイナスに転じ、経済成長率は息切れしつつあった(世界恐慌)