zashii-1434

Stats of My Life(おいしい人生を味わうために、コツコツとチャレンジしたことを書くブログ)

昭和史-1945(著者:半藤一利)」読みました。(2019年54冊)

 

昭和史-1945 (平凡社ライブラリー)

昭和史-1945 (平凡社ライブラリー)

 

太平洋戦争の日本人の死者、約310万人。。。

なんという数字でしょうか。

 

本書を読んで見ると、所々軍と政府上層部の決断の誤り・遅さに苛立ちを覚えるぐらい

歯がゆい思いでいっぱいになりました。

 

歴史にたらればはないですが、本書を読んでみると

 戦争回避はできたかも

 原爆投下を回避できたかも

 沖縄決戦は回避できたかも

 シベリア抑留は回避できたかも

 ・・・etc

と、考えずにはいられませんでした。

 

当時少数の良識ある人は危険性を認知し、軍と政府上層部に抗議するものの

時代と国民熱狂に黙殺されてしまった。

 

国家総動員法が出るぐらい、熱狂の渦に巻き込まれれば誰もが冷静な判断が

できなくなってしまうのかもしれません。。。

 

今、私達にできることは歴史をきちんと理解して、同じ過ちを侵さないようにする、

あるいはシステムを作る、磨き込むことでしょうか。

 

下記、本書を読んで大きな失敗を起こす要因と思われる内容を私なりに

まとめてみました。

 

①国民的熱狂の危うさ

⇒観念論的・超楽観的な物事の進め方。論理的・具体的でない

無知の知ですら自覚しない

③失敗を失敗と認めない(事実を事実として認めない)

④底すらない責任回避

⇒自分が決定したことではない

⑤大事件の前には小事件がいくつも起きている

⇒小事件で食い止められていない

 

このどれかに当てはまる場合、物事があらぬ方向に行ってしまうものだと思います。

 

令和になりました。今回は昭和に関する本を読みましたが、どういう時代で

あったかを学ぶことは今後の糧になると思います。

 

オススメです。