太平洋戦争の日本人の死者、約310万人。。。
なんという数字でしょうか。
本書を読んで見ると、所々軍と政府上層部の決断の誤り・遅さに苛立ちを覚えるぐらい
歯がゆい思いでいっぱいになりました。
歴史にたらればはないですが、本書を読んでみると
戦争回避はできたかも
原爆投下を回避できたかも
沖縄決戦は回避できたかも
シベリア抑留は回避できたかも
・・・etc
と、考えずにはいられませんでした。
当時少数の良識ある人は危険性を認知し、軍と政府上層部に抗議するものの
時代と国民熱狂に黙殺されてしまった。
国家総動員法が出るぐらい、熱狂の渦に巻き込まれれば誰もが冷静な判断が
できなくなってしまうのかもしれません。。。
今、私達にできることは歴史をきちんと理解して、同じ過ちを侵さないようにする、
あるいはシステムを作る、磨き込むことでしょうか。
下記、本書を読んで大きな失敗を起こす要因と思われる内容を私なりに
まとめてみました。
①国民的熱狂の危うさ
⇒観念論的・超楽観的な物事の進め方。論理的・具体的でない
②無知の知ですら自覚しない
③失敗を失敗と認めない(事実を事実として認めない)
④底すらない責任回避
⇒自分が決定したことではない
⑤大事件の前には小事件がいくつも起きている
⇒小事件で食い止められていない
このどれかに当てはまる場合、物事があらぬ方向に行ってしまうものだと思います。
令和になりました。今回は昭和に関する本を読みましたが、どういう時代で
あったかを学ぶことは今後の糧になると思います。
オススメです。