割と自分のなかで、他人への攻撃欲が強いひとは自分に強い不安がある人ではないか?と仮説立てていたのですが当たっていました。
攻撃を受けてしまう人は周りに対していい意味でも悪い意味でも優しくて、周りからの要望を受けずにはいられない人に多いような気がします。
さらに自己防衛が堅牢でないので、なおさら攻撃を受けてしまう(受けやすい)。
もちろん、一番悪いのは攻撃する人です。
でも、なんで攻撃欲が強い人が増えたのでしょうか?
実は昔からあって、最近の研究で日の目を見ることになったというのも要因かもしれません。
私は時代が「不安」に覆われてきた弊害ではないかなと思っています。
高度成長期みたいに、企業のレールに乗った物質的な豊かさを享受できる時代とは変わって明日はどうなるのか?と不安を抱えている人が多くなった。
その結果、自己保身を強く持つ人は心の余裕がなくなって、他人を攻撃するという形に変わってしまったような気がします。
しかも日本は、ことなかれ主義や目上の人を敬う?文化があることが問題を顕在化しにくくしているような気がします。
本書を読みつつ、どこの企業、コミュニティでも起こりうる話だと思います。
あまり具体的な防衛手段は本書では書かれていなかったですが、なぜこういう人がいるのか?というのを知ることは、以前書いた出口さんの次の言葉
「理不尽な状況に置かれていても、自分を見失わないタフネスは 豊富な知的財産から生まれると思います。」
に該当すると思います。
最近、人とはどういうものなのかを知ることの重要性を感じます。
オススメです。