小説形式で経営の真髄がわかる、すばらしい本でした。
企画というのは、目的を明確にし、現状を把握したうえで、そこから目的達成のための意味合いを抽出し、成功のための仮説を立て、実行案を組み立てるという一連の動作のことをいう
企画屋すべてに通ずる、内容かと思います。
戦略は実践されて初めて価値がある
⇒さまざまな読み違いがあっても迅速に軌道修正ができる
私は机上の策には限界があって、実践の場で臨機応変に対応できる力が必要だと感じていたので、↑の文章は納得しました。
個人の力ではなく、組織の力を発揮させることが必要になるフェーズでは、各組織が自律性をもって、動き的確にレポートする力、組織横串の経営課題についてはコラボレートを調整する参謀役が必要
どの会社もある程度の規模になってくると、個の力ではなく組織の力で課題を乗り越える必要がありますよね。
経営とは正しい企業文化づくり
すぐれた会社は会社独自のコアとなる企業文化 が浸透しているように感じます。
組織論は上手な分業推進の技術論
マネジメントは分業体制の運営技術
マネジメントはなんですか?と言われれば部としてのすべきことをきちんと運営すること、といえるかと思います。
1.現状把握
2.真因の追求
3.解の方向性
4.具体策の比較検討
5.実行計画の明示
どのPDCAも↑の5つのステップは欠かせないですね。
・スピードと実行精度の高さを追求するにはPDCAが欠かせない。
・人は失敗からしか学べない
・人、性善なれど性怠惰なり
この3つは真理かもしれないですね。スピードがでる仕組みづくりに興味があります。
BPRとは業務の流れを再構築
押し付けられた売上と利益計画があって、経費が締め付けられる。
結果、現場がおかしくなる。毎年それが繰り返されると中長期的な改善ができなくなる
経費低減は本来恒常的に行わなければならない。号令をかけてバサッと切り落とすようなものではない。
ちょうど、BPRの企画を考えていたところなのでとても参考になりました。
売上管理、経費管理、利益管理
利益管理とはかけた費用によって、利益の押し上げ効果がどれぐらいあったか?
この観点で予算管理改善していこうと思います。
人事制度
⇒全社員が前向きに、やる気になる状態づくり
確かに前向きに、やる気になる状態づくりが人事制度の要点かもしれません。
戦略や方法論の問題よりも、導入方法ややり方の問題のほうが大きい。実践力ともいえる
グランドデザインを考える人と、それを実現する人とは求められるスキルが全然違うし、1人がそれをできることは稀なのかなと思いました。
営業企画
└事業方針の策定
└商品構成や価格帯の方針。前年実績と直近のトレンドを踏まえてトップが承認できる方針づくり
・商品、営業系の精度が高く高速のPDCA体制づくりの推進
経営企画
└経営視点からの組織における事業の正しいPDCAサイクルの廻る状態づくり
└業務改善や効率化推進、BPR、経費管理など
└社内の様々な課題管理とそれら課題への対応
このように、稲田さんの本はとても読みやすいながらも勉強になることが多かったです。会社経営に興味ある方はオススメです。