はじめに
今年も100冊近く本を読むことができました。
なんだかんだ、忙しいとはいっても読書習慣があると本を読む時間は確保しちゃっていますね。
素晴らしい本ばかりでしたが、私の偏見でこれは良かった!という本を紹介したいと思います。
本書のなかで印象的だったのが、年老いた多くの人にインタビューして、人生で一番後悔していることは何ですか?という質問に対しては
「もっと冒険しておけばよかった」
と回答した人が多かったことです。
この言葉はとても印象的でした。
- 体力がないとできないこと、できること
- 時間がないとできないこと、できること
- お金がないとできないこと、できること
何かをしたいと考えたときに、この3つのバランスをよく考えて日々過ごしたいと思いました。
集中力を維持するために集中は最高30分と区切って、休憩を細かく入れることでウィルパワーを節約する
テレワークが多くなってきて、自宅で仕事するととても疲れが溜まっていたのですが、タイマーを使って30分をセット。タイマーが鳴ったら少しブレイクを入れるだけで疲れが溜まらないようになりました。
ちょうどBPRプロジェクトを進行しているなかで本書は業務分析の手法など、大変勉強になりました。
何よりも著者自らがプロジェクトマネージャーとしての苦い経験と活かし方が書かれているので、内容に重みがあります。
予算作成、策定に携わっているので経営者が会計思考を持っているのは必須能力だと思っています。
何よりも稲盛さんの本は、ヒトとしての在り方を説いています。
稲盛さんはヒトとしての根っこがしっかりしていないと、いくらスキルがある人も優れたリーダーにはなれないとおっしゃっているように思いました。
・情報として頼りになるのは脳より身体
└脳は感情を行動に整合するように変化させる。身体の事実、つまり作業しているという事実に合わせる
└人間は自分の行動が先にあって、理由探しをしている。
└理由が明確なときはいいが、不明確な場合は勝手に行動の理由を作り出している
└不幸にして、日常生活では自分はウソをついているこちに気づくことは少ない
なぜなら、行動に不明瞭な部分を勝手に脳が理由付けをしているから
本書で印象的だったのは、自分のことは自分でも案外わかっていないということです。
このロジックだと、自己分析という手法は信頼性がないことになってしまいます。
無意識の方が日々の行動に影響を与えているそうなので、そうすると無意識にどんな情報をインプットさせているかがポイントだと思いました。
脳に興味ある方はオススメです。
印象に残る本というものは、ある種の"毒"がありますが本書は私には強烈でした。
例えば、デカルトやカントを研究している人が出している本は、研究所であって決して哲学書ではない。科学においても、哲学においても大切なのは疑問を提示し、それに何らかの答えを与えること、と痛烈に批判しています。
私は集団となったときのヒトへの思考影響が大変勉強になりました。
・集団現象はいったん動き出すと、当事者の意思を離れて自立運動を始める
・変われば変わるほど、元のまま
・影響源が多数派の場合は、権威・権力に目がくらみやすい
・自分の意見が公にされると思った被験者は多数派の主張に追従する
去年も紹介しているかもしれないですが、日本の現状の政治、経済、教育などの多くの課題を把握するのであれば本書が1番です。
本書の自己投資に対する考え方は大変勉強になりました。
将来を予測したり損得を考えたりせずに、自分が好きなことに投資するのが1番
大小を問わず、あらゆる人生の可能性は、新しいことを学んだり、読んだり、足を運んだり、人と話したり、異文化に触れなければ、決して生まれない
変化はアウトプットをして初めて生まれます。私もドンドンチャレンジしたいと思います。
江戸時代は牧歌的な時代というよりは貧しい時代だった。
出口さんの主張はFACTと数字を使った説明なので、納得性が高いです。
アメリカの歴史を学ぶことで、人種差別の根深さを知ることができました。
肌の色で差別される、、、普通に考えれば人間は動物である以上、外見の特徴の違いがあるだけなので社会的な差別が生まれるのはおかしいはずなのですが、歴史がこじらせてしまっている。。。
私にはそう感じ取れました。
今年の流行大賞でしょう。話をダラダラと続かせない。緻密なキャラ設定とストーリー。そして、著者の作品に込める思い。
これらが相まって、素晴らしい作品だと思います。
哲学は死を宇宙論的な背景に見つめることによって、この小さい地球上の、また小さな人間社会のみみっちい価値観の外に出る道を教えてくれる。それは本当の意味において自分が自由になると同時に、自分が自分自身に還る道なのです。
私は上記引用文章がとても気に入って、著者の本を何回も読んでしまいました。
日常の価値観を捉え直すには、こういった本を読みながら考えると、あらたな視点、価値観を得ることができるきっかけになります。
今一度、年末年始の時間があるときに、本書と手にとって是非"哲学" したいと思います。
まとめ
来年も素敵な本に出会えますように!