私が左利きでもあったので、本書に興味を持ち買ってみました。
右利きは9割、左利きは1割だそうです。その理由は解明中とのことですが、本書では利き手が異なると脳の使い方が右利きとは異なるそうです。
本書を読んで、なるほどと思ったのが次の文章で、
左利きは両方の脳を使うため、「言葉を使って考えをまとめるのに時間がかかる」傾向があるということです。
まさに自分が長年思っていたことでした。あの人に比べて、会話の切り返しがさほど速くできないことに、自分の頭の回転が悪いと思っていたのですが、右脳と左脳の情報の往来に時間がかかっているというのがわかって、ちょっと安心しました。
ちなみに著者は人によって脳に優劣はないこと。あくまで左利きの脳の特徴を述べています。
また、私は自分の直感というものを長年大切にしてきたのですが、
時間をかけすぎると、余計な情報が加わり、かえって予測の精度が悪くなることを示しています。右脳と左脳が扱う情報の違いとは?私は、「直感」とは意識では覚えていない膨大な情報を蓄えている脳のデータベースから、精度が高く、より正確な情報を選択して導き出された結果だと考えています
左利きは直感の精度が高い傾向にあるそうです。納得感がありました。
もちろん、左利きがすべて右利きよりも優れているわけではなく、どうしても
左利きが主に使う右脳は、まわりの環境情報を、五感を使ってフルに取り入れています。そのため、どうしても環境に影響されやすい側面があり、他人の意見を気にし過ぎることも少なくありません。
とのことだそうです。
著者も、このあたり苦労されていたそうでしたが、
くじけそうになったときに、私がどうしたかというと、まわりの言うことではなく、昨日の自分と比べてどのくらい進歩したかで、自分自身に点数をつけるようにしました。「これができたら昨日よりプラス1」「ここまでできたら、目標までの10の道のりのうち2進んだかな」などと、一歩一歩、階段を登るように、自分の足元をたしかめながら前に進むようにしたのです。
私も、他人の評価は気にしないでコツコツ自分の達成度合いに集中していたので、とても共感しました。
まとめとして、左利きは本書では、独創性・発想力・観察力・直感力が高いようですが、それを使いこなすかどうかは本人次第とも言えます。
多くの本でも記載がされていますが、いいアウトプットのためには、いいインプットが必要です。
人とはちょっと違ったインプットを心がけると、独創性あるアウトプットがどんどんできるかもしれません。
左利きの脳の使い方に興味がある人はオススメです。