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Stats of My Life(おいしい人生を味わうために、コツコツとチャレンジしたことを書くブログ)

チームのことだけ考えた。(著者:青野 慶久 2021年81冊目) #サイボウズ #読書

 

 

サイボウズの組織・制度・文化はよくメディアにクローズアップされているので、買って読んでみました。

 

企業の成功物語!っていうテイストでは全然なくて、地道に、真剣に、会社の組織を構築していくことの難しさを私は感じました。

 

まず、なにより優れた企業の制度や文化を簡単に真似るっているのは、土台無理なんだなって感じました。

 

なぜなら、制度を作り上げる人や文化を醸成する人の"強い意思"があってこそ、機能すると感じたからです。

 

強い意思はパーソナルなものですよね。

それは個人的な体験が元になることが大半ではないでしょうか?

 

 

また、本書で自分が特に面白かったのは組織設計です。

 

多様性がもてはやされる時代ですが、その多様性が機能するためには本書で言うところの自立と公明正大であること、この2つが前提条件なのはすごい納得しました。

 

また、制度を作るにあたっては、目的を明確にしておくことはもちろん、それを作るときのプロセスを公開して進める、という手法は目からウロコでした。

 

確かに、そのプロセスを見ていながら、あとになってあれやこれやと難癖つけるのは、サイボウズでいう質問責任を果たしていない、になるそうです。

 

むしろ、プロセス段階から見てもらうことで、良い意見をもらえたりもします。

 

サイボウズという会社は多種多様な働き方を認めている分、本人の自立と、本人の理想を公明正大にはっきり伝えることが必要。

 

本書を読んで、そう学びました。

オススメです。

 

<メモ>

人は理想に向かって行動する

チームワークの良し悪しを決めるのは、「効果」「効率」「満足」「学習」の4つが揃っていること

「効果」・・・成果物

「効率」・・・がむしゃらに働いて、成果だけを上げるだけの非効率なチーム

「満足」・・・メンバーの満足度が低くて解散寸前

「学習」・・・学びが少なく、メンバーの成長につながっていない

多様性のある組織に必要なものは公明正大と自立(自分で選択し、自分で責任を取る覚悟)

モチベーションとは理想に対する思いの強さ

Will・Can・Must

もう公平性は目指さない。給与は「市場性」で決める

制度を定めただけでは、問題は解決しない。大切なのは風土。

制度を細かく定義すればするほど、運用やメンテナンスにコストがかかる

人はそれぞれ理想に向かって行動している。制度を適切に運用したいのであれば、その制度がどんな理想を実現したいのかを伝え、共感してもらうことが重要

他部門に知り合いがいて、気軽に相談できる環境があれば、業務の効率は高まります。

どうすれば共感してもらえる、制度になるのか。。。制度を作るプロセスを公開する

サイボウズには全社員に質問責任と説明責任がある

社員が自立意識を持つことの効果は大きい、主体的な参加者が増え、優れた知見、優れた意見が急速に集まる。

多様性の前提条件

1人1人が自分の理想を言葉にして伝えられること

自分が望む働き方や人事制度を伝えられなければ、組織としてそれに応えることはできない。なにしろ多様な価値観を持つメンバーが集まっているのだ。自分がどうしたいのかを教えてくれなければ、周囲が気づくことは難しい。