こんなにもおもしろい本があるのか、という感じで本書を一気読みしました。
ハンニバルのアルプス山脈峠越えは伝説として語り継がれていますよね。
アルプス山脈峠越えで兵の半分が減ったのですが、それでも兵が付いてきたのはハンニバルの強烈なリーダーシップがあったからこそだと思います。
ハンニバルのエピソードとして、ハンニバルは兵士と一緒に時を過ごしていたそうですが、多忙のハンニバルが寝ている場所の近くでは兵が命令されたわけではなく、決して音を立てずハンニバルにしっかり休んでもらおうとしていたみたいです。
ローマをあと一歩まで追い詰めたハンニバルの半生は、多くの人を魅了するものだと思います。
父からローマを倒すことを託された、幼少期のハンニバルはどんな気持ちだったのでしょうか?
ハンニバルの戦い方はローマ共和国の首都を好機があっても責めなかったことから、ローマの共同体同盟を解体させることが目的とされています。
憎しみに支配されていれば、すぐに首都を責めているような気がします。
多くのローマの執行官がハンニバルに挑んでは負けていきましたが、ハンニバルが強いゆえに、積極的に戦おうとしない持久戦争が用いられるようになりました。
また、後年にハンニバルを倒すスキピオも、若かりし頃はハンニバルとの戦争を体感して、ハンニバルの戦い方をしっかり研究していました。
歴史にIfはないですが、天才ハンニバルに頼り切ってしまうと、いくら天才でも人である限りは攻略法を研究されてしまうので、組織の知恵を使うほうが長期戦では有利かもしれません。
下記は私がYouTubeチャンスに登録している、有名な戦争を解説した動画です。
ものすごく面白いので多くの人に観てもらえたらと思います。
トレビアの戦い
トラシメヌス湖畔の戦い
カンナエの戦い