-情報の徹底公開こそがマネジャーの仕事を激減させる-
サイボウズの公明正大さは郡を抜いているかもしれません。きっと、ダブルスタンダードや、人によって伝える情報を変えることに慣れてしまっている人はサイボウズの働き方に違和感を覚えるかもしれません。
けど、この公明正大な情報公開こそがマネジメントの役割を最小にして、みんなの自主・自立を促進しているんだと理解しました。
私はこの考えに大賛成です。
多くの人は情報を徹底公開することに拒絶反応があるように思います。
・このメールを送ったら周りにどう思われるだろうか
・送る前に上長にチェックしてもらってから公開したほうが、、、
・この文面だとAさんが気分を害しないだろうか。。。
持論ですが、これこそがビジネスを止めたり、”調整”するマネジメント層に工数が割かれてしまう要因だと考えます。
こういったプロセスそのものも公開してしまうことが重要だと理解しました。
本書を読んで自分なりに考えを改める必要があるかなと思ったのが、マネジメント1人が対応できるスタッフの人数です。
私は今まで、色んな本を読みながらマネジメント1人あたり、10人までが限界ではないかと思っていました。
けど、前提条件にもよりますがITになったことで、使い方次第ではマネジメントの役割がそもそも不要になるかもと思いました。
あと、本書では情報公開するために、ひたすら情報の徹底公開をする必要がある。つまりは書くことが多いそうです。
アナログな感じも否めないので、できればプロセスを自動的に公開するようなサービスがあったらすごいですよね。
けど、それってまさにブレインテックの世界というか、かなりのブレイクスルーが求められると思っています。
あと、大事なのはサイボウズの公明正大さの文化の醸成はとても時間をかけて培われた、ということです。
一朝一夕ではできないし、何よりも経営層の強い意思がないと実現は無理だと理解しました。
<メモ>
トーナメントシートみたいな組織図は「情報を集約する仕組み」
偉い人って一度で全部伝えてくれない。アレはなぜだったのか?
インターネットは「組織の階層」を破壊した
必要なのは「スキル」ではなく、情報を公開する「覚悟」
いちばん公開したほうがいい情報は「途中経過」
サイボウズは経営会議の8割を公開
チームが「おかしいとき」って情報が「共有されていないとき」