チ。の最新巻を読みました。
地動説が危険思想として迫害を受けるなか、地動説を支持する人たちが犠牲を払いながらも次の人たちに思いを託す話がメインかなと思っています。
様々な登場人物の一言一句のセリフは"考えさせられる"の一言で、著者の熱量がとても伝わります。
ちょっとした哲学書を読んでいる感覚があって面白いです。
ここからは自分の考察です。
人々が常識と思っている思想が実態と合わなくなってくると、生活に歪みが出てきて
ときには人の命を奪ってしまうほどの影響が出ることがあると思っています。
少し前の時代だと資本主義と共産主義の争いでしょうか?
では今はどうでしょうか?
資本主義社会で生きている私達はもしかしたら、この基盤がゆらぎ始めている転換期にいるのかもしれないですね。
経済的豊かさを強烈に求める資本主義は、国、会社といった組織の経済発展に貢献することが宿命づけられていると思います。
経済的利益のみが重視され貧富の差が著しくなるだけではなく、環境汚染や人権を尊重しないようなことも起こってきます。
なので、昨今はこういった行き過ぎた資本主義を抑制する制度としてSDGsが出てきたのかなと思っています。
ちなみに、経済的な成長を見込めなくなった国は成長をするためには新しい産業を興すなど抜本的な変化が求められます。
新しい産業(フロンティア的な)を生み出すと、経済的利益を独占できるので新興企業は競って技術革新を狙います。
こういった社会のなかで生存していくには潮流を読むことはもちろん、個人のスキルも時代に合ったものを身に付けていく必要があると思います。
とはいえ、大きな流れに逆らうことも個人では難しいとは思うので、ときには流れに身を任せるしかない場合もあるかもです。
個人としてできること、できないことの判断は適切にできるようになりたいと思います。
オススメです。