めちゃめちゃおもしろかったです。
イネ・コムギ・トマト・ダイズ・唐辛子・タマネギ・ワタ・サトウキビ・ジャガイモ・コショウ・チャ・チューリップ、、、これら植物が人類史を動かすキッカケになっていて面白いです。
例えば、アイルランドではジャガイモが主流だったけど、ジャガイモに疫病が発生して大飢饉が発生。結果、アイルランドからアメリカに移住する人が増えました。
また、コショウは肉の保存に欠かせないですが、ヨーロッパでは栽培することができず熱帯地方でしか栽培できません。そのため、ヨーロッパの人はコショウを求めてインドとの交易やアメリカ大陸に探検して行ったのが大航海時代です。
本書を読むと人類の歴史は人が作ったというよりかは、植物がキッカケとなって人が動いて歴史が作られたようにしか思えません。
人の歴史を考察するのに地政学的・文化的な観点はありますが、食料の観点からも歴史を考えると、歴史を面白く学ぶことができます。
本書は植物の知識も身につくのでオススメです。