企業戦略について考える機会があったので読んでみました。
波頭さんの本の素晴らしいところは、まず言葉の定義をしっかり捉えるところや各戦略のフレームワークの説明も教科書的に述べるのではなく、事例を持って説明しているため本質的な理解ができます。
少し古い本ではありますが、本質的な内容は陳腐化することがないです。
印象的だったのは戦略策定に必要な思考要素は統合力・分析力・論理力・創造力と記載があったことです。
高い目標を掲げているほど戦略策定の難易度は上がり、4つの力の高い総合力が必要になります。
特に優れた戦略家は創造力を発揮していると思います。
例えば、ローマを震撼させたハンニバルは誰もやったことがないアルプス山脈を越えてローマに侵入しました。
その後はトレビア川の戦い・トラジメーノ湖の戦い・カンナエの戦いとローマに勝ち続けます。最後はスキピオ・アフリカヌスに負けましたが、ハンニバルが優れた戦略家であったことは疑いもないと思います。
戦略策定に興味ある方は一読をオススメします。
<メモ>
・戦略の定義
└3つの必要条件(目的・施策・競合)
└3つの十分条件(整合性・優位性・持続性)
・戦略策定の3つのステップ
└分析:構造的理解
└発想:仮説の設定と検証
└具体化:組織化
・戦略策定に必要な思考要素
・汎用性の高いフレームワークの実例