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Stats of My Life(おいしい人生を味わうために、コツコツとチャレンジしたことを書くブログ)

日本はすでに6人に1人が相対的貧困。この増加を解決する手段としてBI(ベーシックインカム)が提案されています:「AIとBIはいかに人間を変えるのか」(著者:波頭亮 2023年12冊目)

 

 

ベーシックインカムは端的に言えば、最低限の生活ができる得る金額を国民に返済不要で提供すること意味します。

 

ベーシックインカムの制度や効果を本書を読んでよく理解できました。

 

<BIの制度条件>

・シンプルである

・運用コストが小さい

・恣意性と裁量が入らない

・働くインセンティブが失われない

・個人の尊厳を傷つけない

 

<BIのメリット>

・マクロ経済のメリット

・企業・産業界も活性化させる

 

また、AIの発達によって私達の働き方だけではなく、生き方も大きく変わりことが本書に書かれています。

 

産業革命では、機械によって人間の体力労働が減りました。

AI革命では、AIによって今後は人間の知的労働が減ります。

 

物理的な労働だけではなく、知的労働も減るとなったときに人間に残される活動といえば、よりヒューリスティックなものに限定されるのは納得できます。

 

一方、日本は相対的貧困率が増加し続けていること。また貧富の差も拡大傾向にあることはインプットすべき事項だと思います。

 

AI技術の発達をどう今後の社会に活かしていくのか?

 

今後の日本を現代の社会構造(民主主義・資本主義)の延長線としてではなく、どう生きるべきか?というところから今後の日本のグランドデザインを描けないと、日本はさらなる経済的・精神的貧困を増加することになるかもしれません。

 

本書はとても勉強になりました。