10年戦えるデータ分析入門 SQLを武器にデータ活用時代を生き抜く (Informatics &IDEA)
- 作者: 青木峰郎
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2015/06/30
- メディア: 単行本
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■感想
本書は「分析」をメインとした実用的なSQLの使い方や集計方法、アーキテクチャ設計まで書かれているので、幅広くSQLを学ぶことができます。
特に自分の場合は縦持ちテーブルを横持ちテーブルに変換する方法を知ることができたのが良かったです。
プログラムの本は書いてある内容を読むだけではなく、本に書いてあるSQLを自分のPCで実行してみるのが一番飲み込みが早いですね。
あと、分析とはカテゴリーが異なるかもですが、権限の設定や、チューニング技もあると個人的にはもっと知りたかったです。
また、初めて向けの本でもあるので、SQLを書くときのお作法(インデント等)もあるとより良いと思いました。
ちなみにフリーのSQL開発ツールを使うのであれば「A5」がオススメです。
A5:SQL Mk-2 - フリーの汎用SQL開発ツール/ER図ツール .. 松原正和
SQL整形から実行計画まで取れる優れたツールだと思います。
<目次>
第1章 10年戦えるデータ分析の技術
→SQLで分析すべき理由と、本書の概要
第2章 さわってみようRDBMS
→テーブルやカラムなどRDBMSの基礎概念と接続方法
第3章 簡単!select文でデータ探索
→Select文の基礎
第4章 すべての分析は集計から始まる
→集約関数とgroup by節を使った集計について
第5章 関数で自由自在に新しいカラムを作り出す
→関数と演算子を使って、他のカラムから関連する値を計算する方法
第6章 ジョインを制するものはRDBMSを制す-基礎編
→複数のテーブルを連結するジョインの基本とテーブル設計
第7章 ジョインを制するものはRDBMSを制す-応用編
→様々なジョインのバリエーションとアソシエーション分析
第8章 遅れて来た分析SQL最強の武器-ウィンドウ関数
→サブクエリーとウィンドウ関数
第9章 縦と横は難しい
→縦持ちテーブルと横持ちテーブルの変換
第10章 アクセスログのセッション分析をする
→章を通じて大きな分析に取り組む
第11章 10年戦えるデータ分析システム
→SQLを用いた分析システムのアーキテクチャ
第12章 ビッグデータに立ち向かう
→ビッグデータ技術を活用した分析システムの構成
第13章 SQLバッチの技法
→分析データベースにおいてデータを加工する手法
第14章 本書を読み終えたあとに
→発展的なトピックについて