【感想】
もう25年くらい前に出版された本ですが、私は著者の大ファンです。
今もこうやって読んでは、自分を振り返っては思考・行動・習慣を改善しています。
この本の何が良いかといえば、
「甘い人生論では、人生に立ち向かう糧とはなりえない。西欧人生論の古典を繰り返し読むと、そこに「生きる技術」が発見できる。」
と、技術指向性が高い考え方や習慣が書かれていて、少しずつですが自分も身につけることができています。
ちなみに、引用されている著名人は一例ですが下記の通りです。
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哲学者:セネカ・カント・ラッセル・エッカーマン・ロシュフスコー・ショーペンハウアー・ヒルティ・デモクリトス
芸術家:シューベルト・モーツャルト・ベートーベン・ゲーテ・・ミケランジャロ
経営者:アンドリュー・カーネギー・松下幸之助、本田宗一郎
政治家:リンカーン
その他:シュリーマン・カーネギー・マルクスアウレリユス・道元・フランクリン
スポーツ選手:イチロー、松井秀樹
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おそらく、そのときそのときで自分がフォーカスしている思考が異なるからだと思うのですが、読む度毎に、刺さる言葉が変わります。
今回読んで、刺さった言葉は下記の通りです。
・何かを好きな人は、それを嫌いな人より幸福である
・多読によって他人の思想を外部から強制的に注入すれば、精神の弾力性が失われてしまう
・よく笑う人は、よく生きている人だ(デモクリトス)
・カーネギー自慢の「財産」は、自分の楽天性格だった
・怒りは愚か者の習慣である
・勇気というのはすべての条件を考慮に入れ、自分をコントロールし、着実に計画的に目的をとげること
・許すことで人は成長する
・感情に流されない「技術」を身につけているか
・争論は定まりて僻事なるべし
⇒激論は勇ましいが、なにも生みやしない。癒やし難い傷を残すのがオチである。
・幸福は意志と自制からできている。
・言い争っている時は、どんな賢者も愚か者である
・あなた自身を押し上げてくれる人か、ブラ下がるだけの人か
・小さくとも成功せよ、その実績がものをいう
・薫習
⇒仏教の言葉で、知らず知らずのうちに過ごした小さな体験や経験が、心のあり方に大きな影響を与えてしまうこと。身近に付合う人も上記ことばから気をつけるべきである、と説いています。
この本に若いころ出会って本当によかったです。
気になる方は是非、読んでみて下さい。大変オススメです。