良本中の良本です。
私は気に入った本は何度も読むのですが、これがまさしくそうです。
1.矢部正秋に出会ったきっかけ
きっかけは私が法学部だったこともあり弁護士を目指していた頃、
本屋で著者の本を読んだことがきっかけです。
そこから著者の書いた本は全て読みました。
<著作一覧>
http://www.amazon.co.jp/%E7%9F%A2%E9%83%A8-%E6%AD%A3%E7%A7%8B/e/B001I7JSMK
絶版になっていて購入できない本もありましたが、国会図書館まで行って読みました。
(国会図書館には出版された本全てが保管されている。本はコピー可能なのですが
1枚代金が20円で高かった思い出があります。)
2.矢部正秋の魅力
「鋭いビジネス感覚と詩人のような豊かな心をもって実りある人生を送るにはどうしたらいいか?」
サラリーマンを辞め、国際弁護士として活躍しながらもこの考えを持っていることに私はとても共感し、魅力を感じています。
私もバランス感覚を身につけたいからこそ魅力を感じます。
以下のたくさんの偉人たちの処世術を自ら著者自身が実践し、体得したものを
一冊の本にまとめてくれているので、とても説得力があります。
出版図書から引用された人物(他にもたくさん出てきます。)
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哲学者:セネカ・カント・ラッセル・エッカーマン・ロシュフスコー・ショーペンハウアー・ヒルティ・デモクリトス
芸術家:シューベルト・モーツャルト・ベートーベン・ゲーテ・・ミケランジャロ
経営者:アンドリュー・カーネギー・松下幸之助、本田宗一郎
政治家:リンカーン
その他:シュリーマン・カーネギー・マルクスアウレリユス・道元・フランクリン
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3.この本のよかったところ
◇情熱について
人生への情熱は行動から生まれる。
心の探求をいくらしてみても行動しないと何も生み出さないと著者は述べています。
◇感情、仕事、そして人生をコントロールすることの重要性
「多読は害悪である」
知識欲もほどほどにコントロールしないといけない。本もきちんと自分なりに考えることができていないと、他人の意見や気分に染まり易くなる。
私自身が本をよく読むのでこの文言はすごく刺さりました。
◇薫習
仏教の言葉で、知らず知らずのうちに過ごした小さな体験や経験が、心のあり方に大きな影響を与えてしまうこと。
身近に付合う人も上記ことばから気をつけるべきである、と説いています。
◇小さくとも成功せよ。その積み重ねが大事である。
臆病な者は無謀な者よりも不運に合う。なぜなら、臆病な人間は常に悪い事を心配し、実際行動してみると、たいしたことないことでも行動に移せないからである。
私も日々の活動で臆病になって行動まで移せていないことはないか考えさせられました。