私は日本代表選手の中でも、中田英寿のプレーが大好きでした。
正確なパスやドリブルはもちろんのこと、屈強な外国人にも当たり負けしない体幹の強さがすごかった。
また相手選手から酷いタックルを受けても、決して痛がって倒れようとしない彼のプレーにはとても強い信念を感じて、それに魅せられました。
この本ではドイツW杯直後に引退するまでの中田英寿の素顔を垣間見ることができるので、中田英寿のファンの方は一読をオススメします。
ペルージャへの移籍に関する話題や、ドイツW杯での他の選手との意識のズレで苦悩していた話など、かなり生々しく書かれています。
中田も怪我との戦いや、いろんな監督や選手と意識を合わせることに苦労していたんだなと思いました。
書きっぷりはAmazonの評価でも書かれていましたが、全面に中田の考え方について肯定的に書かれているため、著者の主観がかなり入っているように感じました。
けど、それだけ著者が中田に魅せられたが故なのかなあと思ったので私は仕方がないことだと思います。
私はこの本を読んで中田という人間は徹底した職人気質の人だと思いました。
悪く言ってしまえば、こだわりが強すぎるが故に周りとの同調への圧力に反発してしまう。結果、どうしてもチームプレーだと人間関係で溝ができやすいタイプと分析しました。
もちろん、それを自認した上で中田も周りの考えを汲み取ろうとするものの、「自分の芯」はどうしても曲げることができない人なので、フラストレーションを溜めてしまいやすいのかなあと思いました。
冒頭にも書きましたが、私はやはり重度の怪我に見舞われても痛そうなそぶりを決してみせようとせずに、プレーし続けた中田はやはり格好いいと思いました。
YouTubeでたぶん一番再生回数の多い、中田のプレーをもここで紹介します。
やっぱ凄い!