ドワンゴの創業者、川上さんの本です。
読んだ感想としては、著者はとても想像力豊かな方だなという印象でした。また、経営としてビジネスをどうするか、よりもどうしたらいいコンテンツをユーザーに届けることができるか、というのに重きを置いているように感じました。
だから、川上さんはスタジオジブリに勉強したりもしているんですね。
まだ書いてある内容を自分はきちんと理解できているか、と問われれば?が付く感じです。というのもコンテンツについては感覚・感性に基づくような内容が書いてあるからです。
これは自身がコンテンツを作る側になってわかってくるのかなと思いました。
ルールを変えるって、まずルールに疑問をもつことや、変えるためには結構パワーを使う分、参入障壁が高くなるんですね。
序盤にルールを変えることについて図を使った説明で書かれているのは大変わかりやすかったです。
あと、はてなブログされていたんですね。とても面白い内容でした。
<メモ>
・3手先くらいの浅いロジックは現実でも通用しない
・常にコアユーザーをどう作るかを考えておく
・ジブリがヒット作の続編を作らない理由は自分たちの作りたいものを作り続け、
その時代に合わせて作っているから
・アイデアを出すのが得意な人もいれば、それを実行につなげる方策を考えるに秀でた人もいて、現場でそれを実現する実行部隊として得意な人もいる
・海外の事業者と日本のコンテンツホルダーは、最終的にはわかり合えないのではないか
・真のヒットは「説明できないもの」から生まれる
・ギリギリセーフではなく、ギリギリアウトを狙え
・勘違いと先見の明は紙一重
・人の感情を動かすのは、「わかりそうで、わからないもの」
・人間は「わかりそうでわからないことが気になって興味を持つ」