【感想】
経営戦略の本を今まで読んできて、どうも机上な感じが否めないことがあったのですが
その理由が本書を読んでわかりました。
「戦略」という言葉がそもそも戦争を起源としていたこと。また、本書にも書かれていますが外部環境の変化、組織、目的、競合(敵)という共通項をもつ軍事戦略論と経済戦略論が極めて近い学問であることから、軍事戦略論の理解がなかったからだと自己分析しました。
本書はキューバ危機やノルマンディー上陸作戦などを例に会社経営にどんな視点を持たなければならないか、説明が書かれています。
特に私が響いたのは次の2点です。
・地政学・地経済学的な視点の重要性
・戦力回復で生産性を上げる視点がない
特に戦力回復とは健康状態であるよう、休息や運動をしっかりすることを意味しています。
会社経営となると戦力回復をしっかり運営していない会社はダウンしてしまう人が出てしまうのではないかと感じました。
軍事的にも戦力回復を大事にしている以上、会社経営も改めて人が健康であるよう戦略として考え、実行することの重要性を感じました。
「軍事戦略を知らずして戦略は語れない」
本書ではそれを学びました。
良本です。