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Stats of My Life(おいしい人生を味わうために、コツコツとチャレンジしたことを書くブログ)

伊藤忠がビッグモーターを買収した本当の理由とは?:「激動・中古車ビジネス最前線 伊藤忠が本格参入」(作者:ニューズピックス 2025年50冊目)※AIに文章校正してもらいました。

 

ちょうど今年、50冊目の読書となりました。
節目の1冊に選んだのは、「伊藤忠がなぜ旧ビッグモーターを買収したのか?」というテーマを深掘りした本です。

内容としては、中古車業界の構造や課題、そして再編に至るまでの背景などが丁寧に書かれており、非常に学びの多い1冊でした。


中古車市場は20兆円の巨大市場

本書の中でも特に印象的だったのは、中古車市場の規模が約20兆円にも及ぶということ。
そして、ガリバー(IDOM)やネクステージといった主要プレイヤーのビジネスモデルについても解説されており、業界全体の構造がよく理解できました。


「市場規模が大きい=成功」は本当か?

ここで少し話がそれますが、私は昔から「この市場はXX兆円あるから、ビジネスチャンスだ!」という起業家の話に、違和感を抱いてきました。

理由はシンプルです。

  • 市場が大きい=自分のビジネスが成功する、という論理には飛躍がある。

  • 本当のビジネス価値は、“市場を新たに創り出すこと”ではないか?

そう感じているからです。


クルマ業界は今、再編の真っ只中

ビッグモーター問題をきっかけに、クルマ業界全体が揺れ動いています。
顧客は今、これまで以上に「透明性」や「公正さ」を求めるようになりました。

加えて、AIの進化、景況感の変化、ライフスタイルの多様化など、外部環境も激変しています。
既存のビジネスモデルでは、いよいよ限界が見え始めている。そんな印象を強く持ちました。


アフターサービスこそ、クルマビジネスの本質

クルマの販売は「スタート」でしかありません。

購入後も、点検・整備・車検など、数年単位でお付き合いが続きます。
その間、いかにお客様に安心と満足を提供し続けられるかが勝負です。

とはいえ、それを担当者のスキルや人柄だけに依存してしまうと、どうしても属人的になりがちです。

「担当が変わるなら、もうこの会社には頼まない」

こんな声を、現場では実際によく聞きます。


差が出るのは、“仕組み化”できるかどうか

こうしたアフターサービスを仕組みとして整備できている企業は、まだまだ少数派です。
でも裏を返せば、そこにこそ大きな差別化のチャンスがあります。

例えば——

  • 顧客の整備履歴や車両情報をデータとして管理

  • 点検や交換タイミングを自動で通知

  • 担当が変わってもスムーズな引き継ぎが可能

こうした体制を作れる企業が、今後選ばれていくのではないかと感じます。


デジタル化 × クルマ業界は、これからが本番

本書でも触れられていましたが、お客様の車両データ(整備履歴を含む)を活用できる企業が強い時代になります。

これまで紙や口頭で対応していたものが、
今後はデジタルの力で、もっと“パーソナライズされたサービス”を提供できるようになる。

そのためには、ITやデータ活用に強い人材が不可欠
業界の大小を問わず、クルマ業界の「これから」を考える企業が、生き残っていくのだと思います。


最後に:未来のクルマ業界を想像する1冊

50冊目にして、非常に示唆に富む内容でした。

中古車市場や再編の裏側、そして業界の課題と可能性に触れたい方には、ぜひおすすめの1冊です。
未来のクルマビジネスを考えるヒントが、きっと見つかると思います。