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本感想<プロジェクトマネージャー(著)蒲原 寧 :2016年6冊目>

 

プロジェクトマネージャー―プロジェクトを成功させる方法

プロジェクトマネージャー―プロジェクトを成功させる方法

 

 

銀行の基幹システムの再構築プロジェクトを題材に、プロジェクトの問題・課題解決に奮闘するストーリーです。

 

私も仕事上システムプロジェクトに携わっているため、この本を読んで登場人物が問題解決のため腐心しているところは共感する部分も多くありました。

 

何かの本で読んだことがあるのですが、あらゆるシステムプロジェクトはプロジェクト
立ち上げ時に掲げたゴールの達成率がわずか1/4ぐらいだそうです。残りの3/4は納期がズレる、コストが予定より増える、品質が未達、とのこと。

このことからもプロジェクトマネージャーに求められる力は高いと思います。

 

本書では課題・問題管理表の数の総数とそれを将来対応する数を各週ごとに割り振り、実績を入れて管理していることから、プロジェクト管理には改めて
「問題・課題をいかに定量的な情報として可視化できるか」
が大事だと思いました。

 

また、本書にも書かれていましたがPMBOKのプロジェクトマネジメントプロセスの全体像の把握とそれに添った動きをすることは重要だと思いました。

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個人的な経験としては、現場ではリスクマネジメントをきちんとやっているところは少ないような気がします。本当はものすごく大事なのですが。。。

 

あと、本には書かれていませんでしたが問題と課題の違いを以下書いてみました。

問題とは、発生している状況であり、組織にネガティブな影響を及ぼすことをいう。
課題とは、組織目標を達成するためにこれから成すべきことであり、ポジティブに表現されるものである。
つまり、問題とはあるべき姿と現状のギャップであり、そのギャップを埋める方法が課題。

 

なんで書いたかというと問題と課題の定義が曖昧なままだとコミュニケーションロスが発生していた現場を見たことがあったので、自分の中で整理してみました。

 

最後にこの本で残念なのはプロジェクトを成功する方法と謳っていましたが、それに対しての記載がはっきりと書かれていないことです。ストーリーの途中にはそれらしい記載はあるものの、まとめがあるといいのかなと思いました。

 

本書はプロジェクトマネージャーの現場の臨場感はすごく伝わるのでプロジェクトマネージャーの仕事ってどんなことをしているのか、知りたい人にはオススメです。