本書を読んで教養とは他人の価値基準に従属しないで、自分の価値基準を持ち、自分の言葉で自分の意見を言えること、と私は定義しました。
出口さんの文章から
「品格とか教養といった言葉が好きではない。頻繁に品格や教養を言っている人ほど、品格や教養がないから」
と読み取れる箇所があり、少しシニカルに感じました。
私も単純に自分の知的好奇心に従って、調べて・考えて・実践してみた結果、普遍的な知恵を習得できた---それが教養と呼ぶのであれば賛成です。
逆にソクラテス・プラトン・アリストテレスを知っていないと教養とは呼べない。
私はそれは単なる知識であって、教養ではないと思います。
もちろん、大昔の人が書いた本が今になっても多くの人に読まれていること。
それは普遍的な知恵があることを意味していると思います。
そういった意味では歴史を学ぶことは、すぐには役に立たなくても自分の器を
大きくしてくれるものだと思っています。
本書には各著名人のオススメの本が紹介されていますので、それを知るだけでも価値があると思っています。