日本人自ら日本に対する悲観論が多い中、私は出口さんの次の考えを支持します。
「日本の未来は明るいと考える1人です。未来は現在の日本に生きている私たちがつくり上げるものだからです。暗い未来を導きそうな課題が目の前にあるのなら、それをしっかりと受け止めて、明るい未来になるように対策を講じればいいだけです。
ただ、そのためには日本のありのままの姿をきちんと「知る」ことが必要です。」
課題をきちんと認知して、対策を講じること。これが重要です。
日本の借金の状態について、例えとして未来の子供名義のクレジットカードで借金を払っている状態、というのが印象的でした。
私も含めて、大人としてこのままでいいのか?
絶対ダメでしょう、という思いでいっぱいです。
どこか他人事になってしまっている状態が良くないですね。
先日、ファクトフルネスが話題に上がっていましたが、
本書も十分なデータをもとに出口さんの鋭い考察が書かれています。
本書に書かれている自分の国の課題ぐらいはきちんと理解しないと、
議論する上で話にならないと感じました。
今年読んだ本のなかではイチオシです。
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
- 作者: ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド,上杉周作,関美和
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2019/01/11
- メディア: 単行本
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<メモ>
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