興味があったので買って少しだけ読んでみました。
本冒頭には、「絵の具のシミ」と「絵画」の違いは、描かれたそれぞれの「各要素」が繋がり合うことによって1つの世界観を感じられるかどうかだと説明しています。
配置された各要素が関係し合って配置の根拠となり、その配置であることが必然的な表現であるかのように見えることを専門用語で「内的必然性」と言うそうです。
つまり、内的必然性がないものはデザインではないということになります。
本書には「線」•「面」•「円」•「書体」•「色」など各要素の効果とともに視覚的な論理の組み立て方について書かれています。
読んでみるとデザインって凄い論理的なものなんだなと思ったものの、著者はそこからさらに一歩跳躍しないと価値ある表現は生まれないと書かれています。
跳躍するためには作り手の美的な発想力が必要で、それは経験する(手を動かす•観察する)ことと、描いたものを説明できる訓練を継続して行うことで必ず身につけることができるそうです。
デザインに限らずなんでもそうかも。演習付きなのでちょっとずつやってみようと思います。
デザインの教室 手を動かして学ぶデザイントレーニング(CDROM付)
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