歴史本を読んで空海に興味があったので読んでみました。
私は仏教を信仰しているわけではないです。
キリスト教の説明もり宗教の勉強にもなりました。
下記は、空海の書物からの引用ですが親近感を湧くような空海の文章もあります。
特に赤字部分は刺さりました。
三三 意に文を作らんと欲せば、興に乗じて便ち作れ。若し煩に似れば即ち止めて、心を令て倦ましむる無かれ。常に此くの如く之を運らさば、即ち興、休歇すること無く、神終に疲れず。
⇒創作したいと思うときは、機に乗じてつくること。アイデアが思うように浮かばないときはすぐやめて、心がくたびれないようにしましょう。いつもこのように心を働かせれば、想像力が枯渇することはなく、精神が疲労することもないでしょう。(文鏡秘府論南)
三四 辞達して理挙がらんことを要す。故に冗長を取ること無し。
⇒言葉が思いを伝えて論理的であることが基本です。ですから、まわりくどくて何を言っているのかわからない文章が一番よくないのです。(文鏡秘府論南)
四二 心暗きときは即ち遇う所悉く禍なり。眼明らかなれば則ち途に触れて皆宝なり。
⇒あなたの心が暗闇であるときには、巡り合うものはすべて禍いとなります。あなたの心が太陽であれば、出会うものはすべて幸いとなるのです。(遍照発揮性霊集巻第八)