最終巻読んでみました。
感想は読み手にとって様々ですが、私は抑制が効かないぐらいの知的探究を自由存分に行えることの尊さこそ、著者が伝えたいことではないかと思いました。
地動説が禁忌とされていた時代があったことを鑑みると現代も、そういった言論統制をしている国はあります。
もし、自分が現代でいう禁忌とされているようなテーマを見つけてしまったら、周りの批判を省みず探求するだろうか?
そんなことを考えながら本書を読みました。
本書に共感を覚える人は、おそらく自分の人生を賭けてでも何かを追い求めるテーマを求めているかもしれないですね。
それは、まさに全力で行われる活動を意味するので、周りから見ると狂気と映るぐらいかもしれない。
けど、周りの評価とかどうでもいいから、探求したいという衝動に従って活動できた人は幸福と言えるかもしれないです。
現代日本はある程度の選択を自ら決定できる自由があるぶん幸福ともいえますが、自ら下すべき選択を意思決定できないと、逆にしんどさを感じてしまうかもしれないですね。
オススメです。