児童書の紹介がありつつも、出口治明さんの考察はとても勉強になります。
・人間というものは、誰しも少しずるくて軽率で、でもたまにはいいところもあって、というちょぼちょぼのごった煮
・国から出ていく人は、だいたいが強くて賢い人
・リーダーを選ぶのにも慎重になります。大将が愚かでいい方向に行かなかったら、草がなくてみんな死んでしまいますから、おのずと力ある人がトップに立つようになります。定住して農耕民になったら種をまくだけなので、能力がそこそこでも血筋で王様になれます。遊牧民の方が一般的には実力社会になりやすい
・社会の歪みが見えたのは、コンプレックスがあったから
・芸術家にとっては、人間関係に恵まれて、いい友達や恋人がたくさんいることが必ずしもいいことは限らない。そちらのほうが楽しいし、ラクなので、いい作品ができない
・憂鬱な気分で働く人は給料どろぼうになってしまう
・楽しくないといいアイデアは浮かばない
・地域おこしに必要なのは、若者・馬鹿者・よそ者だとよく言います。
若者は、地域の歴史を知らない。
馬鹿者は愚かだからわからない。
よそ者はその地域にことがわからない。
そういう人でないとまちおこしはできない。職場でも同じ
・ストレスは価値観を変えることでしか解決できない
・人間の力には元来、格差がある。けど高いことを尊いと考えるのか、逆に低いことを尊いと考えるかは価値観による
・強い男性も女性には力を削がれる
・対等でなければ友情なんて結べない
・すばらしい本には毒がある
・教育には、大きく分けて2つの考え方
1つは人間は空っぽの器だからいっぱい教えてやらなあかん
教育とは人間が本来持っている力をいい形で引き出すこと
・愚かな人間はすぐに社会の序列を意識します
会長も社長も部長もマネージャーもそれぞれの役割を果たしているだけ。みんな同じ。いい人・おもしろい人は社会的地位とは無関係
・効率にとらわれると、かえって大切な方向を見失う
先日、モモの本を買いました。
まずは自分が読んでみて面白かったら子供に紹介したいと思います。