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Stats of My Life(おいしい人生を味わうために、コツコツとチャレンジしたことを書くブログ)

脳には妙なクセがある(著者:池谷 裕二)」読みました。(2020年9冊目)

人間の脳に興味があったので本書を読んでみました。ヒトに本来備わっている脳の機能とクセを知ることができて、普段疑問に思っていたことがわかり学びの収穫がとても大きかったです。

 

ヒトはどんな生き物なのか?これをきちんと理解しておくことは社会生活を円滑にしていく上で必須かもしれません。

 

たとえば、

他人の不幸を気持ちよく感じてしまう本心は、根源的な感情として備わっている

これを理解していると、ワイドショーで芸能人のトラブルといったネガティブな情報が多いことも納得できます。

 

また、ヒトは脳が次のような性質をもっているのであれば、きちんと自己の振る舞いを客観的に振り返り、改善することは難しいかもしれません。

・脳は自分をできる奴だと思っている

・社会的地位が向上すれば、自分を叱ってくれる人が少なくなる
・脳からみても自分の評判がよいことは快感であることは自白

 ・嫌な情報は無意識のうちに排除しようとするのは自然のこと

 

また、ポジティブな言葉として、「信頼する」も実は自分のため、ということもわかりました。

・信頼は人情味あふれる気高い感情ではなく、利己的で冷徹な脳作用

 

下記はは仕事でも注意が必要かもしれません。

・脳はブランドに反応する

・ヒトはとりわけ映像的説明に弱い

 

YouTubeの教育系の説明は文字と映像を使って説明するので、誘導されやすいかもしれないですね。一方、Amazonの会議ではパワポ禁止だそうです。文字だけの説明資料で判断するのは、もしかしたら脳のクセを知っているからかもしれないですね。

 

また脳は身体から感知して反応します。とすると、 自己の振る舞いを変化させると、脳も影響を受けることを改めて認識しました。

 

・恋をすると脳の処理能力が上がる

・笑顔を作るから楽しいという逆効果
・嫌悪するときには感覚入力をシャットダウン

 

学習するにおいては、きちんと睡眠時間を確保すること。また、寝る前はダラダラ過ごすのではなくINPUTを大量にするといいかもしれません。寝る間に整理と記憶の定着を図ってくれます。

 

・意識的学習よりも、無意識的学習の方が影響が大きいかもしれない。日常生活の80%以上はお決まりの行動パターンをしている
・就寝前は記憶のゴールデンアワー

・私達の脳は、情報を何度も入れ込むよりも、その情報を何度も使ってみることで、長期間安定して情報を保存することができる

・ヒトという生き物は、自分のことを自分で決して知り得ない
だからこそ、私はよい経験を積んで、よい反射をすることに専念する生き方を提案している
・あとは脳の自動的な反射にまかせておくだけ 

 

脳には妙なクセがある (新潮文庫)

脳には妙なクセがある (新潮文庫)

  • 作者:池谷 裕二
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2018/01/27
  • メディア: 文庫
 

 

脳を知ることは面白いですね。 オススメです。