著者が子育てをしながら、脳科学者としての見解がとても面白かったです。
なんとなく、自分が感じていたことが著者の見解と似ていたことが、何よりも嬉しかったです。
脳が成長するのは「入力」より「出力」
再読を繰り返しても知識は定着しない
勉強もアウトプット中心にしたいと思います。
才能は遺伝と環境の影響が半々
より一般的な場合、高い山には広い裾野が必要。得意なことを伸ばすと同時に、苦手なことも手厚くして裾野を広くしていくことが重要
一見すると非合理に思えることが、実は高い山を登るために必要だったなんてことは、たぶん↑のことなんじゃないかなと思います。
私が幼児教育で重視したいことは、小学生で習うような計算や漢字を、いち早く教え込むことではありません
「忍耐力」「疑問力」「知識欲」「論理力」「推察力」「対処力」(適切に判断する)「柔軟性」「疎通力」(自分の考えを伝え、人の考えに耳を傾ける)
学校の勉強を早くできるようになるよりも、↑に書かれている力を身につけることが重要かもしれません。
しつけは、専門用語で「強化」と「弱化」に分けられる
「強化」とは、ほめることで、その行動を再発するよう意欲を高めること
「弱化」とは、しかることで、その行為を再発しないように意欲を弱めること
ほめるには認知的不協和がある。どういうことか。
絵を描く子は描きたいから描いている。これを内発的動機と呼ぶ。ご褒美や名声などの外的理由ではなく、自分の内部から「やる気」が湧き出している状態です。内発的動機には根拠がありません。好きに理由などありません。
それなのにまわりの大人は、ついついほめてしまいます。すると「絵を描くのが好き」ではなく、「ほめられたいから描いている」と、自分の行動の意味が変化してしまいます。
単に褒められたいだけなら、他の手段もあるので絵を描くという手段を選ばなくなってしまう。
褒めるという行為に自分で言語化できないまでも、何か違和感を感じていたからです。
ここのフレーズが、1番響きました。
他人に褒められたいからしているだと、他人に依存した人生を歩むことになります。
自ら行動してもらうためには、否定語を避け、できるだけ肯定的な言い方をすることも大事
マネジメントでフィードバックするときに、否定語を使わないよう注意したいと思っていたので、子供も一緒ですよね。
能動的に動いたときの快感は、受動的に動いたときの快感よりもはるかに強い
やはり、自分の意思で何かをやりたいときが、1番吸収できる理由も納得です。
多くの人にオススメしたいぐらい良い本です。