現在、仕事で組織設計で頭を悩ましていたときに本書を手に取りました。
そもそも、人事の基礎知識が足りなかったので、本書に書かれている内容はとても勉強になりました。
サイボウズ・リクルート・アカツキ・トヨタといった、イケている会社の特徴が各章毎に分析されているのもとても良かったです。
私もリクルートに過去在籍していましたが、確かに人の採用・育成に関しては、会社としてものすごいリソースを割いている印象でした。
採用に関しては、自分より優秀な人を採るように言われました。
育成に関しては、多くの勉強会やコンテストもありましたし、上司からのフィードバックもたくさんありました。人の異動も頻繁にありました。。。
話はもどって、本書を3,4回読んでみましたが、人材マネジメントはきちんとした勉強(INPUT)が必要だと感じました。
会社の人事設計をきちんと理解しないと、自部門の組織設計を構築できないですよね。
ヒューマンリソースは採用⇒異動⇒代謝のフローがあるなかで、その基底に人事評価があります。
人事評価は等級決めとそれによる報酬が決まり、後の人材開発設計のためINPUTにもなります。
改めて人事評価の目的が
人事評価は1.公平感ある処遇の分配、2.育成 3.企業文化の醸成
であると理解しました。
勉強不足だったのが等級で、本書による等級には人基準と、仕事基準の2つあるとのこと。さらに人基準は年功と職能資格の2パターン、仕事基準は職務と役割の2パターンに細分化できます。
等級によって外的報酬、つまりはお給料が決まります。
どういう等級の付け方をするかは、会社の人事評価制度をきちんと確認しておくことは大事だと思います。
現在、育成計画を私は練っているところなのですが、下記引用部分はとても参考になりました。
【成長を促す経験の種類】
・仕事の割り当て(異動・変化を生み出す・高レベルの責任・権限外での影響力・障害物)
・人間関係(上司・同僚・部下・家族・友人)
・修羅場(業務上の間違いや失敗・キャリアにおける挫折・問題のある従業員)
【成長を促すために必要な要素】
・アセスメント
(人事評価・360度フィードバック・顧客の反応・同僚からの私的・上司からの注意)
・チャレンジ
(未経験の課題・強いプレッシャーを伴う課題)
・サポート
(心の支え・励まし・承認)
本書のタイトルの通り、人事の基礎を学ぶにはとてもいい本だと思いました。
オススメです。