自分の読書習慣の見直しのために、本書を手に取ってみました。
本書を読むのは2回目になります。
出口さんの読書量には全然およばないですが、私も本を読むのが好きです。
仕事などの問題解決のヒントを得ることができるのはもちろん、こんな考え方もあるのか!といった知的好奇心を満たしてくれるのが読書の素晴らしいところだと思います。
出口さんは教養のことを、
よりよい生活を送るために、思考の材料となる情報を身に付けること。「ひとつでも多くのことを知りたい」という精神の在り方。
と述べています。ここで重要なのが知識がたくさんある=教養があるではないことです。
知識はあくまでも思考のための素材に過ぎないこと。自分がどう思考するかが最も重要なことだと理解しました。
たしかに、例えば、哲学でカントやヘーゲルの本に書かれた内容を”知っている”だけでは、それは単なる知識でしかありません。
例えば、人の生き方みたいな哲学的なお題があったときに、カントやヘーゲルで学んだ情報を元に、自分なりの考察を自分の言葉で伝えられることが大切だと思います。
自分の読書習慣を振り返ったときに、次の特徴があります。
・読書は趣味と捉えて過度なリターンを求めない
・ムリして読まない
・読んだ内容は可能な限りアウトプットすること
・専門的な本は数回読む(読んでしまう)
特に3点目のアウトプットをするは、具体的には私の場合はこのブログに書くことを意味していますが、本当やっていて良かったと思います。
この習慣は子供にも勧めたいです。
メリットは自分が理解しているかどうかを測ることができることと、理解がより深まることです。
「書くことは考えること」なので、本の感想を書こうとすれば、自然と本の内容理解が求められます。
貧弱な感想だと、あまり理解できていないと解釈することもできます。
4点目の「専門的な本は何回も読む」ですが、1度読んだだけで全て理解することは私には難しいです。
例えば、マキャヴェリの君主論は名著ですが、その当時の時代背景を理解している方がマキャヴェリの主張もより深く理解することができます。
1冊と本気で向き合うのであれば、著者のこともきちんと理解することは古典では必要かもしれません。
最近は本の良し悪しの見極めがとても重要だと思いました。
個人的には少なくともAmazonレビューはあまり参考にしない方がいいと思っています。
理由はやはり一定数は"さくら"がいるだろうと思われることと(FACTは掴めていないですが、、、)、レビューは匿名なので、内容に責任を伴わないからです。
日経新聞だと、土曜日の朝刊には本の紹介コーナーがあるのですが、誰が勧めたものなのかバイネームで書かれているので信頼性が高いと思います。
以上、ざっとですが感想と自分なりの読書習慣を書いてみました。
今年はいい本に出会うことが多いので、本ブログにどんどん書いてみようと思います。