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Stats of My Life(おいしい人生を味わうために、コツコツとチャレンジしたことを書くブログ)

いい小説とは読んだ後に"毒"を感じるものである:「沈まぬ太陽<5>」(著者:山崎豊子 2023年36冊目) #山崎豊子 #読書

 

沈まぬ太陽読破しました。

 

読後感になぜか読んだ本のことをあれこれ考えてしまうとしたら、それは相当面白い本だと思います。

 

うまく自分の言葉で表現できないけど、棘が刺さっているよう感覚です。

 

山崎豊子さんの本は、何かしらの使命感を帯びて書いていらっしゃるような気がします。

 

人間がいかに腐敗に陥りやすいか、ということに警鐘を鳴らしつつも、人間の意思の強さというものを信じている。

 

私は山崎豊子さんの本を読んで、そう感じました。

 

小説家は筆という手段で自分を表現しています。

 

この身に1つで"山崎豊子さんしかできないもの"で社会に投げかける姿は大変さを感じるものの、羨ましくもあります。

 

極端かもですが、工業化モデルから大きく転換している現代は、1人1人が自分という超個性を武器に生きていくことが求められるかもですね。

 

会社や組織にずっといるという考え方が変わってきたので、卓越した個性があれば、自分のやりたい環境を手に入れやすいかもです。

 

けど、山崎豊子さんの本を読むと決して楽したいとかではなく、今の社会に一石を投じたいような考えを感じるので、おそらくは楽とは無縁の世界かもです。

 

険しいけど、その方が生きていることを実感しやすいのかなと、岡本太郎さんの本を読んだからか、最近ずっとそのことを考えています。

 

話は横道にそれましたが、オススメ本であることは間違いないので、ぜひ読んでみて下さい。