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Stats of My Life(おいしい人生を味わうために、コツコツとチャレンジしたことを書くブログ)

「本物の思考力」読みました。(著者:出口治明 2020年96冊目)

 

 

本物の思考力(小学館新書)

本物の思考力(小学館新書)

 

 

以前にも読んだことがある本ですが、今一度読んでしまいました。

 

マネジメントに対して思うところがあり、どうしたものか、と考えていたことに対して自分なりのメンバーマネジメントについては次の2つ、方針が固まってきました。

 

1.自分の頭で考えない限り成長はしないので、考えてきたかどうかを重視する

 

2.メンバーのパフォーマンスに対して忠言するのは2,3回まで。それで腹落ちして行動が変わらなければ本人の資質、適性によるものと判断する

 

 

 1.はドライに考えれば出口が下記書かれていることを自分も実践することになります。

 

・論点が整理されていない相談は断固拒否

・上司に一から情報を整理してもらったり、方向を決めてもらったりするのが目的の相談はNG。 せめて、A案かB案の2つつくり、A案はこういうメリットが、B案であればこういうメリットがなのでB案がいいと思います

・問題を自分で解こうともせずに、相談に乗ってくださいは一切乗らない

・徹底的に自分の頭で考え抜いて、上司の意見は参考程度にが理想形

 

上司に自分が考えた提案を説明するときに、考慮漏れがなく通ればOK、一方で思慮が浅ければ、参りました、ゴメンなさいでやり直す。

 

今まで差し戻しがないよう真剣勝負で臨んできた自負があるので、すごく納得します。

 

2.については私はヒトは本人の頑張りと正しい教育プログラムがあれば、パフォーマンスを発揮できると信じているほうでした。

 

しかしながら、現実問題、メンバーに明確な期日やアウトプットを提示しても動いてくれなかったり、あるいは、伝えたことを反故されたり(正確には私がきちんと伝えられなかったかもしれません)

 

悶々と週末を過ごすことがありました。

 

そもそも、ヒトを育てるという考えが傲慢なのではないか?

 

本書の一節を読んで、深く考えるようになりました。

 

出口さんの主張は次の通りです。

 

上の人間がいくら口やかましく言ったところで、部下が育つとは思えません。下の人間が育つかどうかは、結局のところ当人の器の問題です。

 

人間が成長するというのは、当の本人に資質や適性があってそれを開花できたかどうか

 

上の人間がやるべきことは冷静な適性や資質の見極め。

管理者が必要であれば、適性な管理者を見極めて、それから管理者教育を施せばいいのです。 

 

ある種、ドライかもしれないですが、この考えに則ると人を育てるという考えは確かに無理があります。

 

スポーツの世界に2軍から1軍に上がるのにも、資質や適性の土台があり、そこから本人の正しい努力があってこそだと思うのと同じように、仕事でもスポーツほどシビアではないにしろ、2軍から1軍に上がるには資質や適性が必要じゃないかと考えるようになりました。

 

オススメです。